水田環境鑑定士と特A圃場認定のメリット
消費者に分かり易い安全性
このお米、本当に安全?
食の中心として日々口にする”お米”
しかし、そのお米が本当に安全であるのか?そんな疑問を持ちながらも多くの消費者が価格あるいは、よくわからないという理由で、 近くのスーパーあるいはお米屋さんで、裏付けを確認できないお米を購入しています。
まず、公の裏付けとして認知されているのが ”JAS認証”です。
JAS認証とは、「一定の農場で3年間以上、農薬や化学肥料を全く使わずに栽培したもの、さらに、その生産から最終包装に至るまで、有機性が侵されることのないよう厳しく第三者認定機関(国内67機関)の検査されたもの。」であり、有機やオーガニックの表示ができるお米です。
しかし、その規定は非常に厳しく、また、費用がかかる為、無農薬、無化学肥料栽培に取り組んでいる農家のすべてが認証を受けているわけではなく、また、米の価格も非常に高価となります。
そして、次に認知されているものとして”特別栽培米”が有ります。
特別栽培米 とは、化学合成農薬および化学肥料の窒素成分を慣行レベルの5割以上削減して生産したお米に対して認定されますが、認定する自治体により基準・名称がさまざまで分かりにくく、また、JAS認証と違い、栽培期間中の農薬及び化学肥料についての認定とされます。
どちらも、素晴らしい認定制度で日本のお米の安全性を高めるために非常に重要な制度です。
しかし、一般消費者にはその制度は少しわかりにくく、また、お米という農産物の特性(見た目があまり変わらない)の為、その成果が実感できにくいにも関わらず、価格が高いという問題点がありました。
シンプルで分かり易く
そこで誕生したのが、水田環境鑑定士です。
水田環境鑑定士の特A認定の特徴は、生産者にもそして消費者にも分かりやすいことが挙げられます。
行う調査は
2つ。
1.水質調査・・水質調査キットにて行います。
2.水田生物の生息、生態を調査します。以上の2つの調査結果をもとに、水田環境鑑定士が水田に対し、A認定、特A認定を行った場合、その結果を 米・食味鑑定士協会に報告し、水田環境鑑定士公式サイトにて公表致します。
その仕組みと理念は、非常にシンプルです。
まず水質にこだわる。そして、水田に棲む生物を調べる。
なぜ日本のお米が安全で美味しいのか?
その答えは、水田に満ちる水質の高さにあります。
雪の量が多く、また川の流れが速い為、日本の水田にひかれている水はとてもきれいで豊富です。
根から大量の水を吸収し成長する稲にとって、水はとても重要な要素です。また、安全性に関しては、日本の水田は、「小さな地球」と呼ばれる程、多様な生物が生息し、地域の食物連鎖の基となる場所の1つです。しかし、水田に棲む生物の多くは農薬や環境の変化に非常に弱い生き物であり、食物連鎖による生物濃縮はその周辺に生息する生物にも、1滴の農薬を何千倍にも膨れ上がらせ、大きな影響を与えます。
それらを考慮し、ならば、生物が多様に、また豊かに育っている水田は安全といえるのではないか?また、生物や水の調査結果をホームページで発表することにより、より安心してお米を購入できる環境を作れるのではないか。という視点に立った制度。それが、水田環境鑑定士です。
ホームページでの証明
水田環境鑑定特Aの認定で、個人でホームページを作成して頂く必要はありません。水の調査結果と虫の調査結果を記載した特A認定書類を提出して頂ければ、米・食味鑑定士協会にて消費者に確認頂ける適切な内容で、特A認定圃場のページを作成、更新いたします。
適切な価格で。
水田環境特A認定 / 公開 に係る費用
- 自分で水田環境鑑定士を取得して調査する場合
- 水田環境鑑定士資格講習会費用 67,000円(税込)
- 水田環境鑑定士年会費 10,000円(税込/一年更新)
- 看板 13,200円(税込・送料別途必要)
- インターネット公開 2万円(税込/毎年3,000円にて更新)
- 初年度合計:1圃場 110,200円(送料別途)
- 初年度合計:2圃場 143,400円(送料別途)
- 初年度合計:3圃場 176,600円(送料別途)
- 翌年より(更新):1圃場 3000円(税込)
- 既に鑑定士資格を取得している場合
知人や所属団体に鑑定士がいる場合 - 看板 13,200円(税込/送料別途)
- インターネット公開 2万円(税込/毎年3000円にて更新)
- 初年度合計:1圃場 33,200円(送料別途)
- 初年度合計:2圃場 66,400円(送料別途)
- 初年度合計:3圃場 99,600円(送料別途)
- 翌年より(更新):1圃場 3000円(税込)
- 既に特A水田を認定していて、さらに特A認定を増やす場合
- 看板 13,200円(税込/送料別途)
- インターネット公開 2万円(税込/毎年3,000円にて更新)
- 初年度合計:1圃場 33,200円(税込/送料別途)
- 初年度合計:2圃場 66,400円(税込/送料別途)
- 初年度合計:3圃場 99,600円(税込/送料別途)
- 翌年より(更新):1圃場 3,000円(税込)
- 鑑定士を依頼する場合
※但し、鑑定士に支払う報酬、調査に係る費用などの交渉は依頼者個人にて行っていただきます。協会はその件に関して、アドバイスを含め関わることが出来ません。ご了承下さい。
また、調査が複数回に渡る為、知り合いや関係者に鑑定士がいない場合は、ご自分で鑑定士の資格を取得し、特A認定を行う事が多いです。 - 看板 13,200円(税込/送料別途)
- インターネット公開 2万円(税込/毎年3,000円にて更新)
- 水・虫の調査、写真撮影が必要なため、複数回の現地調査が必要になり、それに伴う実費(旅費その他)
- 報酬(鑑定士により異なります。また、金額の交渉については弊会は一切関与できません。)
- 初年度合計:1圃場 33,200円(送料、調査実費+謝礼等別途)
- 初年度合計:2圃場 66,400円(送料、調査実費+謝礼等別途)
- 初年度合計:3圃場 99,600円(送料、調査実費+謝礼等別途)
- 翌年より(更新):1圃場 3,000円
水田環境鑑定士の活動とは
それらをふまえ、この資格の大きな特徴といえることは、従来からあった「観察・記録」と言う概念だけではなく、当協会のホームページに「水質」「生息生物」の情報を写真で掲載していただくことにより、安全性をより明確に・より信頼を持って、消費者に簡単に確認して頂けると共に、しっかりと証明するシステムを構築していることです 。
その為、資格取得者や活用方法は多岐にわたっており、流通のプロから生産者、または、地域の交流活動や田植え稲刈りを通した食育活動まで、幅広く利用されております。
環境特A,Aの得点基準
環境特A,Aの得点基準
水田の基準
- 有機栽培米(JAS)
- 特別栽培米
- エコ栽培米
生物の評価指数について
- 農薬に特に弱い種:3
- 農薬に弱い種:2
- 農薬に強い種:1
- 稲の害虫を示す種:0
水田環境判定基準について
水棲生物の甲殻類、魚類、両生類、貝類、コウチョウ目、トンボ類、カゲロウ目、バッタ目、カマキリ目、カメムシ目、ハエ目、チョウ目、トビゲラ目、ハチ目、爬虫類を核としています。
鳥類、哺乳類は対象地区の生物多様性を証明する付随データ-として評価します。
生き物の合計指数 / 判定
- 90点以上(30種以上) / 特A基準
- 60点以上(20種以上) / A基準
- 60点未満(20種未満) / 対象外